はじめまして、理学療法士でヨガインストラクターの佐藤です。
「『同僚がすごく良いって言ってたから、ホットヨガに興味津々!でも、私、低血圧だし、もし倒れたらどうしよう…』
そんな不安から、一歩を踏み出せずにいませんか?そのお気持ち、とてもよく分かります。
大丈夫、過度に怖がる必要はありません。結論から言うと、ポイントさえ押さえれば、低血圧の方でも安全にホットヨガを楽しめます。 大切なのは、ご自身の体の特性を正しく理解し、ポイントを押さえてあげること。
この記事を最後まで読めば、医学的根拠に基づいた「あなた専用の安全マニュアル」が手に入り、「これなら私でも大丈夫!」という自信を持って、新しい挑戦への扉を開けるようになります。
【この記事を書いた人】
佐藤 由香里(さとう ゆかり)
理学療法士 / 全米ヨガアライアンス認定ヨガインストラクター (RYT200)
整形外科クリニックで8年間リハビリ指導に従事した経験を活かし、「医学的に安全で、効果的な身体づくり」をモットーに活動。現在はフリーランスとして、パーソナルヨガ指導やフィットネスメディアの監修を行う。「不安になるのは当然です。でも、正しい知識が一番のお守りになります。あなたの体の声を聞きながら、安全に新しい一歩を踏み出すお手伝いをさせてください。」
なぜ「ホットヨガは危ない」と言われる?本当の理由を専門家が解説
ヨガ指導の現場で、「先生、私、低血圧なんですけど大丈夫ですか?」というご質問は本当によく受けます。多くの方が、漠然とした不安を抱えているのですね。
ホットヨガが「危ない」と言われることがある背景には、その特殊な環境があります。室温38〜40℃、湿度55〜65%という高温多湿の空間は、体に意図的に負荷をかけることで、柔軟性の向上や大量発汗といった効果を狙うものです。
この時、体の中では何が起きているのでしょうか。
危険性の正体は、主に「脱水症状」と、それに伴う「自律神経の乱れ」です。大量の汗をかくと、体から水分とミネラルが失われ、軽い脱水状態になります。すると、体温を調整したり、心臓を動かしたりしている自律神経が「大変だ!」とフル稼働を始めます。この状態が、めまいや吐き気といった不調を引き起こす原因となるのです。
つまり、ホットヨガのリスクの根源は、高温多湿の環境が引き起こす脱水症状にある、と理解することが最初のステップです。そして、このメカニズムが分かれば、対策は決して難しくありません。
特に低血圧のあなたが注意すべき「たった2つ」のこと

では、なぜ特に低血圧の方が注意すべきなのでしょうか。それは、先ほど説明した体の変化が、低血圧の方の体質と組み合わさることで、特有のリスクを生むからです。注目すべきポイントは、たったの2つです。
- 「脱水症状」が、さらなる「血圧低下」を招く
ホットヨガで大量の汗をかくと、誰でも脱水症状の傾向になります。脱水は体内の血液量を減少させるため、心臓は血液を全身に送るためにより一層頑張る必要があります。しかし、もともと血圧が低い方は、この状況でも血圧を十分に上げることが難しく、結果として低血圧の状態が悪化しやすくなります。これが、レッスン中に気分が悪くなる最大の原因です。 - 「低血圧」は、「立ちくらみ(脳貧血)」を起こしやすい
低血圧の方は、普段から血圧の調整機能が緩やかです。座ったり寝たりしている状態から急に立ち上がると、重力によって血液が下半身に下がりますが、そこから脳へ血液を送り出すポンプ圧が弱いため、一時的に脳が酸欠状態になりがちです。これが「立ちくらみ(脳貧血)」の正体です。ヨガのポーズには体位を変える動きが多いため、このリスクがより顕著になります。
この2つの関係性を理解することが、安全対策の核心です。
もう怖くない!低血圧さんのための「安全実践パーフェクトガイド」

メカニズムが分かれば、あとは具体的な対策を立てるだけです。ここからは、あなたのための「安全実践パーフェクトガイド」です。レッスン前日からの4つのフェーズに分けて、やるべきことをチェックリストにしました。これさえ守れば、安心してホットヨガに臨めます。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 最も多い失敗は、「周りの目が気になって無理をしてしまう」ことです。
なぜなら、この点は多くの人が見落としがちです。私も新人インストラクターの頃、生徒さんの「大丈夫です」という言葉を信じてしまい、ヒヤリとした経験があります。だからこそ、自分の感覚を信じる勇気が何より大切だと、声を大にしてお伝えしたいのです。
これで安心!ホットヨガと低血圧に関するFAQ
Q1: 食事はいつ摂るのがベストですか?
A1: レッスンの2時間前までには済ませておくのが理想です。胃に食べ物が残っていると、消化のために血液が胃腸に集中し、脳や筋肉への血流が手薄になりがちです。どうしてもお腹が空いている場合は、1時間前までにバナナやおにぎりなど、消化の良いものを少量摂る程度にしましょう。
Q2: 週に何回くらい通うのが適切ですか?
A2: まずは週1回から始めて、ご自身の体の反応をじっくり観察することをおすすめします。慣れてきて体調にも問題がなければ、週2〜3回に増やしていくのが良いでしょう。大切なのは回数よりも、ご自身の体と相談しながら、心地よく継続することです。
Q3: もしレッスン中に気分が悪くなったら、どうすればいいですか?
A3: 周りを気にせず、すぐにその場で座るか、仰向けになって休みましょう。インストラクターは常に全体の様子を見ていますので、静かに手を挙げるなどして合図を送れば、すぐに対応してくれます。決して無理をせず、安全を最優先してください。スタジオの外に出て涼しい場所で休むのが最も効果的です。
まとめ:正しい知識を「お守り」に、新しい一歩を
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。ホットヨガに潜むリスクの正体と、特に低血圧のあなたが気をつけるべきポイント、そして具体的な安全対策まで、ご理解いただけたかと思います。
- ホットヨガのリスクの根源は「脱水」にあること
- 低血圧の方は「さらなる血圧低下」と「立ちくらみ」に特に注意が必要なこと
- 鍵となる対策は、レッスン前からの計画的な「水分・電解質補給」と、「自分のペースを守る」勇気であること
漠然とした不安は、知らないことから生まれます。しかし、今、あなたは具体的な知識と対策を手に入れました。正しい知識は、あなたの新しい挑戦を守る最強の「お守り」になります。
ぜひ、自信を持って、心と体がスッキリするホットヨガの世界の扉を開いてみてください。
この記事の安全マニュアルを「お守り」に、まずは体験レッスンで「自分にもできる!」という感覚を味わってみませんか?
多くのスタジオでは、初心者向けの体験プログラムが用意されています。この記事のチェックリストを携えて、ぜひ気軽に試してみてください。あなたの毎日が、より健やかで輝くものになることを心から応援しています。
【参考文献リスト】
- 独立行政法人国民生活センター. 「ホットヨガでの体調不良を防ぐために」. https://www.kokusen.go.jp/kiken/pdf/358dl_kiken.pdf
- 厚生労働省. 「健康のため水を飲もう講座」. https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000205776.pdf
【この記事の信頼性について】
あなたの人生の重要な決断に関わる情報を扱うにあたり、この記事は経験に基づき執筆しています。さらに客観性と信頼性を高めるため、私たちは現在、第三者の方に内容の監修を依頼中です。承認が得られ次第、監修者プロフィールをここに掲載いたします。
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