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ホットヨガはやらない方がいいですか?

ホットヨガはやらない方がいいですか? 気になるヨガ情報

この記事は、以下の専門家の監修のもと作成しています。

山田 健介(やまだ けんすけ)

医師 / 予防医療専門医 / 日本スポーツ協会公認スポーツドクター

順天堂大学医学部卒業後、同大学病院にて研修。現在は予防医療専門医として、生活習慣病の指導や企業の健康経営支援に従事。大手フィットネスクラブのメディカルアドバイザーを歴任し、熱中症予防に関する自治体向けガイドラインの策定にも関与。「流行よりも、ご自身の体を守るための客観的な知識を」がモットー。

こんにちは、医師の山田です。最近「同僚に誘われたのをきっかけに、ホットヨガを始めたいのですが、安全ですか?」というご相談をよく受けます。

気持ちよく汗をかける魅力は私も理解できますが、その一方で「本当に自分に合っているのかな?」と不安に感じる、その直感はとても大切です。実は、国の消費者機関もホットヨガの安全性について注意を呼びかけています。

この記事では、巷のイメージや個人の感想ではなく、医師である私の監修のもと、国民生活センターなどの公的データに基づいて、あなたがホットヨガを始めても大丈夫か、安全に判断するための具体的なチェックリストを提供します。最後まで読めば、情報に流されず、ご自身の健康を第一に考えた賢明な判断ができるようになるはずです。

結論:ホットヨガは国の指針で「危険」レベルの環境。まずリスクの客観視を

ホットヨガはやらない方がいいですか?

いきなり結論からお伝えすると、多くの方が「健康に良い」と考えているホットヨガの環境は、日本スポーツ協会が定める公的な安全基準である「暑さ指数(WBGT)」に照らし合わせると、「危険」レベルに分類されることがほとんどです。

暑さ指数(WBGT)とは、気温だけでなく、湿度や日射などから熱中症の危険度を判断するための指標です。この指標に基づき、日本スポーツ協会は「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」で、指数に応じた運動の指針を示しています。

一般的なホットヨガスタジオの環境である「室温38℃、湿度65%」といった条件は、この暑さ指数では「31℃以上」に相当し、「運動は原則中止」と勧告されるレベルに該当します。

つまり、医学的な観点から見れば、ホットヨガは「通常は運動を避けるべき環境で、意図的に身体を動かす行為」であるという事実を、まず客観的に認識することが何よりも重要です。

国民生活センターの衝撃データ。「約5人に1人」が体調不良を経験

「環境が危険なのはわかったけれど、実際に体調を崩す人はどのくらいいるの?」と疑問に思いますよね。

この点について、消費者保護を目的とする公的機関である国民生活センターは、ホットヨガに関する調査を行い、その結果を公表しています。この調査は、ホットヨガのリスクを判断する上で、極めて信頼性の高い情報源です。

調査報告によれば、驚くべきことにホットヨガの経験者のうち19.6%、つまり約5人に1人が「体調不良またはけがを経験した」と回答しています。

フィットネスクラブ等を利用したことがある人のうち、ホットヨガ経験者(1,603人)に、ホットヨガのレッスン中またはその日のうちに体調不良またはけがを経験したことがあるか尋ねたところ、19.6%が「経験したことがある」と回答しました。

出典: 「ホットヨガ」によるめまい、のぼせ、吐き気、頭痛に注意! – 独立行政法人国民生活センター, 2020年7月9日

報告されている具体的な症状には、めまい、のぼせ、吐き気、頭痛、失神などが含まれます。これは、一部の体力がない特別な人が体調を崩すのではなく、健康な人であっても、決して稀ではない確率で何らかの不調を経験する可能性があるという、重い事実を示しています。

【医師が解説】なぜホットヨガで体調不良に?自律神経の乱れと脱水症状のメカニズム

では、なぜこれほど多くの人が体調不良を起こしてしまうのでしょうか。その医学的なメカニズムは、ホットヨガの環境が引き起こす「脱水症状」と、それがもたらす「自律神経の乱れ」に集約されます。

私たちの体は、体温が上がりすぎると汗をかいて熱を逃がし、体温を一定に保とうとします。この体温調節をコントロールしているのが自律神経です。しかし、高温多湿という異常な環境下で長時間運動を続けると、このシステムに異常が生じます。

  1. 過剰な発汗と脱水: 大量の汗をかくと、体内の水分と同時に塩分などの電解質も失われ、軽い脱水症状に陥ります。これにより血液がドロドロになり、血流が悪化します。
  2. 自律神経の混乱: 体は体温を下げようと皮膚の血管を広げますが、脱水で血流が悪化しているため、脳や内臓への血流が不足しがちになります。この矛盾した状態が自律神経の混乱を招き、めまいや吐き気、頭痛といった症状を引き起こすのです。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 「汗をかけばデトックスできる」という考えは、医学的には正しくありません。

なぜなら、汗の成分の99%は水であり、老廃物の排出は主に肝臓や腎臓が担っているからです。むしろ、大量の発汗は健康に必要な水分やミネラルを奪い、脱水症状のリスクを高めることを忘れないでください。この知見が、あなたの賢明な判断の助けになれば幸いです。

始める前に必ず確認。あなたがホットヨガを「やらない方がいい人」でないか

セルフチェックリスト:ホットヨガを始める前に医師への相談が必須な方
チェック 項目 なぜ危険か
心臓に持病がある(狭心症、不整脈など) 血圧や心拍数の急激な変動が、心臓に大きな負担をかけます。
高血圧または低血圧である 高温環境と運動による血圧の乱高下は、失神や重篤な発作のリスクを高めます。
呼吸器系の疾患がある(喘息など) 高温多湿の空気が気道を刺激し、発作を誘発する可能性があります。
糖尿病である 脱水により血糖値が不安定になりやすく、合併症のリスク管理が難しくなります。
妊娠中またはその可能性がある 母体の深部体温の上昇が、胎児に悪影響を及ぼす危険性が指摘されています。
アトピー性皮膚炎など皮膚が敏感である 大量の汗やスタジオの衛生環境が、症状を悪化させる原因となることがあります。

ここまで解説した通り、ホットヨガは誰にでも安全な運動とは言えません。特に、以下に該当する方は、利益よりも健康を損なうリスクが上回る可能性が高いため、実践を避けるべき、あるいは開始前に必ずかかりつけ医に相談してください。

それでも始めたいあなたへ。安全に楽しむための3つの絶対条件

すべてのリスクを理解した上で、それでもホットヨガに挑戦したいと考える方もいるでしょう。もし始めるのであれば、ご自身の健康を守るために、以下の3つの条件を必ず守ってください。

  1. 「喉が渇く前」の水分補給を徹底する
    多くの人が陥る失敗は、水分補給のタイミングが遅れることです。「喉が渇いた」と感じたときには、すでに軽い脱水が始まっています。レッスン前、レッスン中、レッスン後と、こまめに水分を摂ることを徹底してください。水だけでなく、失われたミネラルを補給できるスポーツドリンクが理想的です。
  2. 「もったいない」と思わず、中断する勇気を持つ
    レッスン中に少しでも「おかしいな」と感じたら、ためらわずにスタジオから出て、涼しい場所で休んでください。「周りの人はできているから」「お金を払ったから」という気持ちは禁物です。ご自身の体のサインを最優先する勇気が、深刻な事態を防ぎます。
  3. 衛生管理とインストラクターの質でスタジオを選ぶ
    スタジオの換気は十分か、清掃は行き届いているかなど、衛生環境を必ず確認しましょう。また、インストラクターが参加者一人ひとりの体調に気を配り、安全な実践方法を丁寧に指導してくれるかどうかも、非常に重要な選択基準です。

あなたの決断を尊重します。賢い選択で、健康を守りましょう。

この記事では、公的なデータと医学的な見地から、ホットヨガに潜むリスクについて詳しく解説しました。

重要な事実をもう一度お伝えします。

  • ホットヨガの環境は、国の熱中症予防指針では「危険」レベルに分類されます。
  • 公的機関の調査では、経験者の約5人に1人が体調不良を経験しています。

この記事を読んで、ご自身の判断軸を持てたはずです。始める決断も、やめる決断も、どちらもあなたにとっての正解です。

大切なのは、流行や周りの意見に流されることなく、信頼できる情報に基づいて、ご自身の体を守るための賢明な判断を下すことです。

もし少しでも不安が残るなら、まずはかかりつけの医師に相談してみることをお勧めします。また、常温のヨガやピラティスなど、より穏やかな環境で楽しめる運動もたくさんあります。あなたの賢明な判断が、ご自身の健やかな毎日につながることを、心から応援しています。


参考文献リスト

この記事を書いた人

ホットヨガスタジオ比較ぷらす編集部
読者の皆様の健康リテラシー向上をミッションとするコンテンツ制作チーム。各分野の専門家の監修のもと、科学的根拠に基づいた、信頼性が高く分かりやすい健康情報の発信を心がけています。

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