「同僚に勧められてホットヨガに興味を持ったけど、健康診断で『血圧が低め』と言われたことがあって、本当に大丈夫かな…?」
そんなあなたのための記事です。
結論から言うと、低血圧は多くの場合「絶対的な禁忌」ではありません。しかし、リスクを正しく理解し、専門家が推奨する“お守り”のような準備をすることが不可欠です。
この記事では、巷にあふれる禁忌リストをなぞるだけでなく、
- なぜ低血圧の人が注意すべきなのかという医学的なメカニズム
- 体験レッスンを安心して迎えるための「7日間の安全準備プログラム」
まで、あなたの不安を「安心」に変えるための情報を、スポーツドクターの視点から具体的にお伝えします。
読み終える頃には、ご自身の体と向き合い、自信を持って「安全な選択」ができるようになっているはずです。
まずは結論から。ホットヨガを絶対にやってはいけない医学的条件リスト
ホットヨガを始める前に、まずはご自身が医学的に明確な「禁忌」に該当しないかを確認しましょう。
国民生活センターや日本臨床スポーツ医学会などの情報を総合すると、以下のような持病や状態にある方は、ホットヨガへの参加は原則として推奨されません。高温多湿の環境が症状を悪化させるリスクが非常に高いためです。
- 心臓・循環器系の疾患(心臓病、重度の高血圧、不整脈など)
- 腎臓・肝臓の疾患
- 呼吸器系の疾患(喘息など)
- てんかん
- 妊娠中(特に安定期に入る前や、医師の許可がない場合)
- 発熱している、または体調が著しく悪い場合
もし、上記の医学的条件のいずれにも当てはまらないのであれば、次のステップに進んで、あなたの体質に特化したリスクについて理解を深めていきましょう。
【本題】「低血圧」の人が本当に注意すべきは“急降下リスク”の正体

「禁忌リストに載っていないなら安心」と考えるのは、少し早いかもしれません。特に、美奈子さんのように血圧が低めの方が理解すべきなのは、ホットヨガの環境が引き起こす「血圧の急降下リスク」です。
なぜなら、ホットヨガの高温多湿な環境は、体内で「血管拡張」と「脱水症状」という2つの現象を同時に引き起こすからです。この2つが重なることが、元々血圧が低い方にとっては“ダブルパンチ”となり、めまいや立ちくらみの原因となるのです。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 「ダメだからやめる」のではなく、「なぜリスクがあるのか」を理解することが、安全への第一歩です。
かつては私も、禁忌事項に少しでも触れる方には一律に「やめなさい」と指導していました。しかし多くの患者さんと接する中で、リスクのメカニズムを正しく理解し、適切な準備と対策をすれば、安全に楽しめるケースも多いことに気づきました。このメカニズムの理解が、あなたの不安を解消する最初の鍵となります。
このホットヨガが血管拡張と脱水症状を引き起こし、結果としてめまいや脳貧血に繋がるメカニズムを、下の図で詳しく見ていきましょう。
不安を安心に変える。医師が教える「7日間の安全準備プログラム」
リスクの正体がわかれば、具体的な対策を立てることができます。体験レッスン当日だけ気をつけても不十分です。1週間かけて体を慣らし、万全の状態で臨むための「安全準備プログラム」を始めましょう。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: レッスン中に「おかしい」と感じたら、迷わず休む勇気を持ってください。
なぜなら、特に真面目で頑張り屋な人ほど、最初のレッスンでめまいや吐き気を感じても「これくらい普通だ」「好転反応かもしれない」と我慢してしまいがちだからです。これは非常に危険なサインです。あなたの体が出す小さな悲鳴を聞き逃さず、勇気を持って休むことが、安全に楽しむための最も重要なスキルです。
【7日間 安全準備チェックリスト】
- ✅ 7日前〜:水分補給を習慣にする
- 1日に1.5リットルを目安に、こまめに水を飲む習慣をつけましょう。レッスン当日だけ大量に飲んでも、体はうまく吸収できません。
- ✅ 3日前〜:食事でミネラルを補給する
- 汗で失われるのは水分だけではありません。筋肉の働きを助けるミネラルも重要です。海藻類、ナッツ、バナナなどを食事に取り入れましょう。
- ✅ 前日:コンディションを整える
- 7時間以上の十分な睡眠をとる。
- アルコールの摂取は控える。
- 持ち物を確認する(常温の水1L以上、吸収の速いスポーツドリンク500ml、汗拭きタオル)。
- ✅ 当日:最高の状態で臨む
- レッスンの2時間前までに、消化の良い食事(おにぎり、うどんなど)を済ませる。空腹も満腹も避けるのがポイントです。
- スタジオには早めに到着し、環境に体を慣らす。
- レッスン中は無理をせず、こまめに水分を補給する。
- 少しでも気分が悪くなったら、すぐに座るか、スタジオから出て涼しい場所で休む。
まだある?体質やタイミングに関する8つの注意点【Q&A】
低血圧以外にも、多くの方が抱える疑問について、Q&A形式でお答えします。
Q1. 暑い場所がとにかく苦手なのですが、大丈夫でしょうか?
A1. 無理は禁物です。まずは室温が比較的低めに設定されている「リラックスヨガ」や「リンパヨガ」などのクラスから試してみることをお勧めします。
Q2. 生理中でも参加できますか?
A2. 経血量が多い日や、生理痛がひどい日は避けるのが賢明です。参加する場合は、体を締め付けないウェアを選び、無理のない範囲で行いましょう。
Q3. 体力に全く自信がありません。
A3. 初心者向けの強度が低いクラスを選びましょう。大切なのはポーズの完成度ではなく、ご自身の体の声を聞くことです。
Q4. レッスン中にクラっとしました。これは「好転反応」ですか?
A4. 「レッスン中に気分が悪くなるのは、好転反応ですか?」これは私が最もよく受ける質問の一つです。結論から言うと、めまい、吐き気、頭痛は危険信号であり、好転反応ではありません。 体が良い方向に向かう際の反応(だるさ等)と、熱中症や脱水症状の初期症状を混同しないことが非常に重要です。
Q5. どのくらいの頻度で通うのが良いですか?
A5. 最初は週に1回から始め、体が慣れてきたら徐々に回数を増やすのが理想的です。
Q6. 食事制限は必要ですか?
A6. レッスン直前の食事は避けるべきですが、過度な食事制限はエネルギー不足を招き、かえって危険です。バランスの良い食事を心がけてください。
Q7. 肌が弱いのですが、肌荒れしませんか?
A7. 大量の汗で肌が敏感になることがあります。レッスン後はすぐにシャワーを浴び、しっかりと保湿ケアを行いましょう。
Q8. 薬を服用中ですが、参加できますか?
A8. 必ず、かかりつけの医師に相談し、許可を得てから参加してください。
あなたのホットヨガ体験を、最高のものにするために
ここまで読んでくださったあなたは、もうホットヨガの禁忌について、そしてご自身の体質とどう向き合えば良いか、深く理解できたはずです。
- 低血圧は絶対禁忌ではないこと。
- 注意すべきリスクの正体は、高温と脱水による「血圧の急降下」であること。
- そして、「7日間の準備プログラム」を実践すれば、そのリスクは管理できること。
正しい知識は、あなたの挑戦を守る最高の“お守り”です。もう「自分は大丈夫かな?」と漠然とした不安に振り回される必要はありません。
まずは、この記事の「7日間準備プログラム」を参考に、ご自身の体調と相談しながら体験レッスンを検討してみてください。
もし過去に立ちくらみで倒れた経験があるなど、少しでも強い不安が残る場合は、この記事のポイントをメモして、かかりつけ医に相談してみることをお勧めします。
あなたのホットヨガ体験が、安全で、素晴らしいものになることを心から願っています。
参考文献リスト
- ホットヨガによるめまい、のぼせ、吐き気、頭痛に注意! – 国民生活センター, 2017年8月3日
- ホットヨгаをやってはいけない人【9つの特徴】 – 日本臨床スポーツ医学会(情報を引用した記事), 2024年2月29日
- スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック – 日本スポーツ協会
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