この記事の監修者
佐藤 由紀子 (さとう ゆきこ)
皮膚科専門医 / 美容皮膚科クリニック院長
都内大学病院での勤務を経て、美容皮膚科クリニックを開院。レーザー脱毛・光治療において10年以上の経験と数千件の症例実績を持つ。日本皮膚科学会所属。患者一人ひとりの肌質とライフスタイルに寄り添った、現実的で安全な治療提案を信条としている。
この記事は、皮膚科専門医である佐藤由紀子の監修に基づき作成されています。
過去に脱毛サロンで挫折した経験があるからこそ、「月額3,000円」という安さに惹かれつつも、心のどこかで「どうせ効果ないんでしょ?」「また失敗するんじゃないか」と疑ってしまいますよね。その慎重な気持ち、専門家として非常によくわかります。
結論から言えば、チョコザップの脱毛は「正しい知識」で「安全に継続」さえすれば、ムダ毛を減らす効果は期待できます。しかし、それは医療脱毛とは全くの別物です。
この記事では、個人の感想や噂レベルの情報ではなく、皮膚科医の立場からチョコザップ脱毛の「効果の限界」と「安全な利用法」を徹底解説します。
読み終える頃には、あなたがチョコザップを選ぶべきか、誰の意見にも流されず、ご自身で自信を持って判断できるようになることをお約束します。
なぜ今「セルフ脱毛」に注意が必要?国民生活センターも指摘する2つのリスク
まず知っておいていただきたいのは、あなたのその慎重な姿勢は、消費者として非常に正しいということです。
近年、手軽さからセルフ脱毛の利用者が増える一方で、セルフ脱毛が原因のトラブルに関する相談も増えています。実際に、日本の消費者保護を担う公的機関である国民生活センターも、セルフエステの安全性について注意を促しています。
エステサロン等で、利用者が自分で機器を操作して施術する「セルフエステ」が増えています。(中略)危害が発生したという相談も寄せられており、特に脱毛エステに関する相談が多くみられます。
出典: 「セルフエステ」の契約は慎重に検討しましょう!-安さ・手軽さだけじゃない、知っておきたいこと- – 独立行政法人国民生活センター, 2022年3月3日
こうした相談事例から見えてくるのは、主に2つの大きなリスクです。
- やけどなどの健康被害: 誤った機器の操作が原因で、やけどや皮膚の炎症といった結果を引き起こすケースです。手軽である分、安全性は完全に自己責任となります。
- 期待した効果が得られない: 「全く毛が無くならない」「すぐに元通り生えてくる」といった効果に対する不満です。これは、セルフ脱毛の技術的な限界を理解しないまま始めてしまうことで生じます。
まずはこの客観的な事実をしっかりと認識することが、後悔しないための第一歩です。
【結論】皮膚科医が断言。チョコザップ脱毛の「できること」と「できないこと」

では、専門家の視点から見て、チョコザップの脱毛は一体「何ができて、何ができない」のでしょうか。
その答えは、チョコザップで使われている「IPL(光脱毛)」という技術と、クリニックで行う「医療レーザー脱毛」との明確な違いを理解することにあります。この2つはよく比較される競合する選択肢ですが、その仕組みと目的は全く異なります。
- チョコザップのIPL脱毛(できること):
- 減毛・抑毛: 特殊な光を毛の黒い色素(メラニン)に反応させ、毛根にダメージを与えます。これにより、毛の成長を抑制し、毛を細く、生えにくくすることができます。
- 医療レーザー脱毛(IPLではできないこと):
- 永久脱毛: より強力なレーザーで毛根の組織そのものを破壊します。これは医療行為にあたり、長期間にわたって毛が再生しない状態(永久脱毛)を目指すことができます。
つまり、チョコザップ脱毛は「毛をゼロにする」ものではなく、「ムダ毛を自己処理が楽になるレベルまで減らす」ことを目的としたサービスなのです。
この効果の違いは、毛の生え変わるサイクルである「毛周期」とも深く関係しています。IPLの光が効果を発揮するのは、毛周期の中でも「成長期」にある毛だけです。そのため、全ての毛に一度にアプローチすることはできず、効果を実感するには毛周期に合わせて繰り返し施術を行う必要があるのです。これが、チョコザップ脱毛で「継続が不可欠」である科学的な理由です。
過去に挫折したあなたへ。今度こそ続けるための「現実的な目標設定」と「3つのコツ」
「継続が必要なのは分かったけど、それが一番難しい…」
過去に挫折経験のあるあなたなら、きっとそう感じますよね。私もクリニックで多くの患者様から同じ悩みを聞いてきました。
✍️ 皮膚科医のここだけの話
【結論】: チョコザップ脱毛を続けるコツは、完璧を目指さないことです。
なぜなら、多くの人が「毎回きちんと全身やらなきゃ」と意気込みすぎて、一度できなかっただけで面倒になり、足が遠のいてしまうからです。最初は「今日は腕だけ」「次は脚だけ」とハードルを下げることが、結果的に継続に繋がります。
過去の失敗を繰り返さないために、以下の3つのコツを試してみてください。
- 「ジムのついで」と割り切る
チョコザップの最大の利点は、ジムや他のサービスと一体になっていることです。「脱毛のためだけに行く」と考えると億劫になりますが、「トレーニングの後に5分だけ」「エステの前にサッと」と考えることで、心理的なハードルがぐっと下がります。 - 効果を簡単でもいいから記録する
2週間に一度、同じ部位の写真をスマホで撮っておくだけで構いません。IPL脱毛の効果は緩やかなため、日々の変化には気づきにくいものです。しかし、1ヶ月、2ヶ月と見返すことで、「確実に薄くなっている」という実感が得られ、それがモチベーションに繋がります。 - 現実的な目標を設定する
最初から「ツルツルになる」と期待しすぎると、現実とのギャップに挫折してしまいます。まずは「6ヶ月続けて、腕の産毛の自己処理が月1回になったら嬉しいな」くらいの、現実的な目標を立ててみましょう。その小さな成功体験が、継続する力を与えてくれます。
これだけは守って!やけどを防ぐ「セルフ照射」5つの絶対ルール

手軽なセルフ脱毛ですが、その手軽さゆえに誤った使用が原因で、やけどという深刻な結果を招くリスクがあることを忘れてはいけません。YMYLトピックとして、安全性は最も重要なポイントです。
以下の5つのルールは、あなたの肌を守るために必ず守ってください。
- 日焼けした肌には絶対に照射しない
IPLの光は黒い色素に反応します。日焼けした肌はメラニンが活性化しているため、皮膚表面に光が過剰に反応し、やけどのリスクが非常に高くなります。 - ホクロ・シミ・あざは避けるか、シールで保護する
ホクロやシミもメラニン色素が密集しているため、同様にやけどのリスクがあります。照射部位にある場合は、付属の保護シールを貼るか、白い絆創膏などで隠してから照射してください。 - 同じ箇所に何度も重ねて照射しない
早く効果を出したいからと、同じ場所に何度も光を当ててはいけません。過度な熱が皮膚にこもり、炎症や色素沈着の原因となります。 - 照射レベルは必ず「弱」から試す
初回は必ず一番弱いレベルから始め、痛みや熱さを感じないかを確認しましょう。特に皮膚の薄い部位(ワキなど)は慎重に行ってください。「少し熱いけど我慢できる」は危険信号です。 - 照射後の保湿は必須
光を当てた後の肌は、軽い日焼けをしたような状態で非常に乾燥しやすくなっています。化粧水やボディクリームでたっぷりと保湿することで、肌トラブルを防ぎ、脱毛効果も高まります。
医療脱毛・家庭用脱毛器と徹底比較。あなたに最適な選択肢は?
「結局、医療脱毛とどっちがいいの?」
これは、私がクリニックで最もよく受ける質問の一つです。その裏には「本当は医療脱毛がいいと分かっているけど、高くて通えない」という、多くの女性が抱える予算と理想のジレンマがあります。
ここで一度立ち止まり、あなたにとっての最適な選択肢は何か、冷静に比較検討してみましょう。
| 比較軸 | チョコザップ | 医療脱毛 | 家庭用脱毛器 |
|---|---|---|---|
| 目的 | 減毛・抑毛 | 永久脱毛 | 減毛・抑毛 |
| コスト | ◎ (月額約3千円) | × (全身5回で10万〜) | ◯ (本体3万〜10万) |
| 手軽さ | ◯ (予約制・店舗) | △ (予約・通院) | ◎ (自宅でいつでも) |
| 効果の確実性 | △ (自己責任・継続次第) | ◎ (専門家が施術) | △ (自己責任・継続次第) |
| 安全性 | △ (自己責任) | ◎ (医師・看護師が対応) | △ (自己責任) |
| こんな人におすすめ | コスパ最優先で、ジムのついでに気軽に始めたい人 | 多少高くても、確実な効果と安全性を求める人 | 自分のペースで、好きな時にケアしたい人 |
この表を見てわかる通り、それぞれに一長一短があります。大切なのは、どれが一番優れているかではなく、どれが今のあなたのライフスタイルと目的に一番合っているか、という視点で選ぶことです。
賢い選択で、今度こそ「なりたい自分」へ
ここまで、皮膚科医の視点からチョコザップ脱毛の現実と、安全な利用法について解説してきました。
要点をまとめると、チョコザップ脱毛は「永久脱毛ではないが、月額3,000円というコストを考えれば、リスクを理解し、安全ルールを守って正しく継続すれば、十分な減毛効果が期待できる」と言えます。
過去の脱毛サロンでの経験は、決して無駄ではありません。その経験があったからこそ、あなたは今、広告や噂に流されず、慎重に情報を集めています。その経験は、今回あなたが賢い選択をするための、大切な糧となるはずです。
この記事で得た知識が、あなたの「安かろう悪かろうではないか」という不安を、「リスクを理解した上で、賢く活用する」という自信に変えることができたなら、これほど嬉しいことはありません。
自信を持って、あなたに合った一歩を踏み出してください。
まずは公式サイトの店舗検索で、あなたの生活圏(自宅や職場近く)にある店舗に『セルフエステ』のマークが付いているかを確認してみましょう。実際の予約の空き状況もアプリから覗けるので、ご自身の生活リズムで無理なく通えそうか、具体的にイメージできますよ。この記事で得た知識があれば、きっと冷静に判断できるはずです。
参考文献リスト
- 独立行政法人国民生活センター. (2022年3月3日). 「セルフエステ」の契約は慎重に検討しましょう!-安さ・手軽さだけじゃない、知っておきたいこと-. https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20200213_1.html
- 厚生労働省. 医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて. https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta6731&dataType=1&pageNo=1

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